ウェディングブーケの種類や形と似合うドレスの相性を徹底解説します♡
ウェディングブーケはドレス同様、花嫁にとって選ぶ楽しみのあるものの一つです。合わせるブーケの形や色合いによって花嫁姿の印象も大きく変わってくるため、花嫁にとってドレスの次に大切な要素と言えるのではないでしょうか。どんなに素敵なドレスを選んでも、合わせるブーケがいまいちだとせっかくの美しいドレス姿の魅力が半減してしまうことにも。花嫁姿はトータルでのバランスが大事です。
そうは言っても、ウェディングブーケには様々な形があり、どんな形が一番似合うのか良くわからない…とお悩みの花嫁も多いことと思います。そこで今回はウェディングブーケの種類や形と相性の良いドレスについて解説していきたいと思います。
目次
キャスケードブーケ
「キャスケード」とは小滝を意味する言葉で、水が上から下へ流れ落ちる滝のようなイメージからその名がついた形のブーケです。上の方は丸くボリュームがあり、下の方へ向かって徐々に細くなっていく逆三角形型が特徴です。ブーケの中で最も長さがあり、お花もたくさん使用するので豪華な仕上がり。
ウェディングブーケと言えばこの形を連想する人も多く、ブーケの中でも最も正統派の形と言えます。ダイナミックで気品があり、豪華な印象を与えることができます。
おすすめのお花はカサブランカなど大振りな百合やバラです。
キャスケードブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)◎・・・広がりのあるベルラインのドレスにキャスケードブーケを合わせると豪華な印象に。サイズが小さいとブーケが貧弱に見えてしまうこともあるので、大き目でオーダーするのがおすすめ。
Aライン◎・・・上品なAラインのドレスには、気品のあるキャスケードブーケはぴったり。
スレンダー○・・・スレンダーラインのドレスにも合わせて頂けます。ドレスに合わせて、長さを強調したスリムなデザインがおすすめ。
マーメイド○・・・スレンダー同様、長さのあるスリムなデザインのものがおすすめ。あまりブーケが大きいとせっかくのくびれ部分が隠れてしまい、スタイルが悪く見えてしまうのでサイズには気を付けて。
キャスケードブーケは比較的どんな形のドレスにも合わせやすいブーケです。マーメイド、スレンダー、Aライン、プリンセスラインどの形にも合わせることができます。
特におすすめなのはロングトレーンの王道ウェディングドレス。後ろに長さのあるドレスはバランスを取るためにも、ブーケも長さのあるキャスケードブーケがぴったりです。
正統派の形なので、大聖堂や格式あるホテルでの挙式にもおすすめ。教会式ではこのタイプを持つことが正式と言われています。
可愛らしいエンパイアラインやふりふりしたミニ丈のドレスは避けた方が良いでしょう。
正統派の形のブーケなので、お色直し用より挙式用ブーケの方が向きます。
キャスケードブーケについてはこちらの記事もご覧ください✨色別でブーケの画像もたくさん掲載しています♡
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ラウンドブーケ
ラウンドとは丸を意味し、その名の通り丸い形をしたブーケです。お花の種類も選ばないためブーケの中でも最も合わせやすく、一番人気のある形です。持ち運びもしやすいので、海外挙式でブーケを持ち込むという花嫁さまにもおすすめ。
形がシンプルな分、合わせるお花の種類や色合いで様々なイメージを演出することができます。
ラウンドブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)◎・・・ふんわりしたドレスにラウンドブーケは愛らしくて相性ぴったり。おへその辺りで持てば腰高に見えスタイルも良く見えます。
Aライン◎・・・Aラインにもラウンドブーケはぴったりです。重厚感のあるサテンなどより軽めのオーガンジーやジョーゼットなどの生地のドレスにおすすめ。
スレンダー○・・・スリムなドレスにはやや小ぶりにまとめると良いでしょう。
マーメイド○・・・ラウンドブーケも合わせやすいです。まん丸の形よりも少し動きをつけたデザインの方が似合いそうです。
どんなタイプのドレスとも相性が良く、合わせやすい形のブーケです。ブーケの形に迷ったときはラウンドブーケがおすすめ。
ころんとしたまあるい形のブーケなので、特に可愛らしい雰囲気や可憐な雰囲気のプリンセスラインのドレスにぴったりです。
ラウンドブーケについて詳しくはこちらもご覧ください♡おすすめの花材や色別のブーケ画像もたくさんご紹介しています✨
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ティアドロップブーケ
「ティアドロップ」とは涙のしずくのことで、しずくを逆さまにしたような形のブーケです。キャスケードブーケよりも下の垂れる部分の長さが短いため、よりカジュアルで可愛らしい印象が強くなります。「オーバルブーケ」と良く似た形です。オーバルの方が先端が丸みを帯びた楕円形のもの、ティアドロップの方は先端がとがっていてシャープなものと区別されます。
小柄な花嫁さまや、お色直し用におすすめの形です。
ティアドロップブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)◎・・・プリンセスラインにティアドロップタイプは可愛らしくお持ち頂けます。挙式だとややカジュアルな雰囲気になるため、大聖堂やホテルウェディングではより重厚感のあるキャスケードブーケの方がおすすめ。
Aライン◎・・・ティアドロップタイプも可愛らしくお持ち頂けます。
スレンダー△・・・長さが短く中途半端な印象になりやすいため、避けた方が良いでしょう。
マーメイド△・・・こちらもスレンダー同様あまりおすすめしません。もう少し長さを出したスリムなキャスケードタイプがおすすめ。
プリンセスライン~Aライン位のスカートに広がりのあるドレスにおすすめ。可愛らしい雰囲気に良く合う形なので、フリルやティアードのあるドレスやパフスリーブなどのドレスにもぴったりです。重心が上にあるぽってりとした形のブーケなので、スレンダーやマーメイドなどの縦長のラインを強調したいドレスには不向きです。
クラッチブーケ
英語で「ギュッとつかむ」という意味のクラッチブーケは、他のブーケとは違い茎のままお花を束ねたブーケのことです。通常ブーケはオアシス(スポンジ)がついたブーケホルダーにお花を挿して作るのが一般的ですが、そういったものを使わずお花をそのままざっくりと束ねた形です。持ち手が茎になっているため、ナチュラルな印象にぴったり。
海外のウェディングでは良く見るタイプのブーケですが、近年日本でも人気が高まっている形です。
ブーケホルダーを使用しないので保水することができないため、生花の場合は不向きなお花もあるので注意しましょう。
クラッチブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)△・・・茎のあるクラッチタイプよりラウンドの方がおすすめ。
Aライン△・・・ベルライン同様ラウンドの方がおすすめ。Aラインでも広がりがあまりないタイプでオーガンジーなど軽い素材のドレスなら似合うことも。
スレンダー◎・・・シンプルなスレンダータイプのウェディングドレスにクラッチブーケはぴったり。
マーメイド◎・・・大人っぽいマーメイドドレスにクラッチブーケをさっと持てばお洒落な花嫁に。花材で変化をつけましょう。
スレンダーやマーメイドなどの細身ですっきりとしたドレスにおすすめ。他のブーケに比べるとカジュアルな印象になるため、正統派のウェディングドレスには不向きです。
ナチュラルなガーデンパーティーやカジュアルなレストランウェディングにもおすすめの形です。
メリアブーケ
「メリア」とは花びらを何枚も重ねて大輪のお花を作ることを言い、一輪の大輪のお花のようなブーケのことを言います。バラの花びらを重ねたものを「ローズメリア」、百合の花びらを重ねたものを「リリメリア」などと呼びますが、ブーケの場合は「ローズメリア」のブーケの場合がほとんどです。
花びらが何層にも重なっているため、インパクトがありゴージャスな印象に。あまり見かけない形のブーケなので、ゲストの印象にも残りそうですね。
メリアブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)△・・・立体感があまりないブーケなので、ボリュームのあるベルラインには少し寂しいかも。
Aライン○・・・上品なAラインのドレスにはメリアブーケはぴったりです。
スレンダー◎・・・大人っぽく上品な雰囲気に。
マーメイド◎・・・裾広がりのマーメイドドレスには、花びらがゴージャスなメリアブーケはぴったり。
細身のAライン、スレンダー、マーメイドのドレスにおすすめ。インパクトがあるので個性的なデザインのドレスにもぴったりです。花びらが何層にも重なりひらひらとしているので、フリルやティアードのデザインにもよくマッチします。
ラウンドブーケなど他のブーケと比べると厚みがないので、写真撮影の際はブーケの角度に気を付けて。
ボールブーケ
丸い球状の形のブーケです。紐がついており、その紐で吊り下げて使う形です。紐の部分を腕にかけることができるので、両手が空くのがメリットです。360度どこから見てもお花で埋め尽くされているのが特徴です。
フラットな形のお花よりも丸い形のお花を使用するのがおすすめ。
ボールブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)◎
Aライン○
スレンダー△
マーメイド△
和装におすすめのブーケです。ダリアやピンポンマムなど和風のお花を使い持ち手は組紐にすれば、色打掛や引き振袖にぴったり。洋風のお花とリボンの持ち手でドレスにも合わせることができます。ドレスの場合はプリンセスラインなどボリュームのあるドレスに、少し小ぶりなボールブーケを合わせると可愛らしく持つことができます。
ブーケが大きすぎるとバランスが悪くなるため、小ぶりなサイズにまとめるのがおすすめ。
バッグブーケ
その名の通りバッグ型のキュートなブーケ。ボールブーケ同様持ち手がついているので、両手が空くのがメリット。
形もシンプルなカバンのような形から、リボン型、ディズニー好きな方にはミッキー型のブーケも人気です。
バッグブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)◎
Aライン◎
スレンダー△
マーメイド△
お色直し用のドレスにおすすめ。演出などで動くことが多い場合、両手が空くので動きやすいのが利点です。プリンセスライン~Aライン位までのボリュームのあるドレスにぴったり。可愛らしい雰囲気の花嫁になれます。
ハートブーケ
ハートの形をした可愛らしいイメージのブーケ。珍しい形なのでゲストの印象にも残りそうです。持ち手をつければバッグブーケにすることもできます。お色直し用におすすめのブーケです。
リストブーケ
手首につけるお花を「リストレット」と言いますが、お花のボリュームを出してブーケの代わりにするリストレットをリストブーケと言います。両手が空くので、動きやすいところがポイント。お色直し用ドレスや二次会におすすめです。
クレッセントブーケ
三日月型をしたブーケのことをクレッセントブーケと言います。エレガントで優美な女性らしいラインのブーケです。
クレッセントブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)◎
Aライン◎
スレンダー○
マーメイド○
あまりゴテゴテとしていないシンプルでスタイリッシュな印象のドレスにおすすめです。気品を出しつつも、キャスケードブーケのような定番とは違う形にしたいときに。
アームブーケ
他のブーケとは違い、腕に抱えて持つような形のブーケを「アームブーケ」と言います。カラーなど長さのある花材を茎のまま束ねたブーケです。
クラッチブーケとは違い、縦のラインを活かしたスリムな細長い形が特徴です。
アームブーケと相性の良いドレスの形やタイプ
ベルライン(プリンセス)△
Aライン△
スレンダー◎
マーメイド◎
細長い形のブーケなので、スレンダーやマーメイドなど、スリムなドレスにぴったり。
ブートニア【番外編】
新婦が持つウェディングブーケに対して、ブートニアは新郎が胸元につけるお花のコサージュのことを言います。
ヨーロッパでは昔、プロポーズの際に男性が野のお花を摘んで花束にして女性へ結婚の申し込みをし、YESの返事として女性が花束の中から一輪だけお花を抜き取り男性の胸元へ挿したことから、ブーケとブートニアの由来となっているというロマンチックな説があります。
そのため、ブートニアは必ずブーケとお揃いでなければなりません。新郎だけ全く別のお花をつけるということはNGです。
また、節約のためにブートニアはなしでブーケだけで良いと考える新郎新婦も最近はいるようですが、ブーケとブートニアは対になるもので、二人が夫婦となる証とも言える大切なものです。そのためブーケだけでブートニアはなしというのも避けましょう。
上記の例はあくまでも一般例になりますので、迷ったときはブーケデザイナーに相談するとプロの目線から色々とアドバイスをもらえると思います。当店でもブーケのオーダー希望の方はドレスの画像をお送り頂ければご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください✨
ドレスにぴったり合ったブーケでパーフェクトな花嫁姿になれますように・・・♡
【参考文献】
「オリジナル花ウェディング」田口セツコ著/アシェット婦人画報社
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