プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーの違いについて

当店ではプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーのウェディングブーケを取り扱っており、どちらも生花のように枯れることなく綺麗なお花の状態を楽しむことができるのがメリットです。ただし、そもそもプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーとはどういったもので、どんな違いがあるのか…そういった疑問を持つ方も多いかと思います。そこで今回はプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーの違いについて解説していきたいと思います。それぞれの特徴やメリットデメリットについても詳しくご説明いたしますので、ブーケのお花のタイプを選ぶ際の参考になれば幸いです。

プリザーブドフラワーとは

まずはプリザーブドフラワーについて詳しく説明いたします。プリザーブドフラワーの「プリザーブド」は英語で「preserved」と表記され、「保存する」という意味があります。もともと生花だったお花に特殊な加工をして、長期間枯れることなく咲いた状態を保ち続けることができるお花が「プリザーブドフラワー」です。

もともと生花だったため、手触りも生花のように柔らかく、ドライフラワーとは違って花びらも水分を含んでおりしっとりとみずみずしい所が特徴です。ただし、色は着色を施しておりますので、もともとの生花の色ではありません。着色をしているため、年月が経つと徐々に色が抜けて色褪せていきます。ただし、赤などの濃い色はほとんど色が抜けないので、何年経っても綺麗な状態の場合もあります。淡いピンクや水色などの薄い色は数年経つと白やベージュのような色味に変化していく場合があります。

プリザーブドフラワーはもともと生花だったということもあり、湿気や乾燥に弱いため、保存環境には気を付ける必要があります。長持ちさせるポイントについては下記の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考にしてみてください。

プリザーブドフラワーブーケのメリットとデメリット

ウェディデングブーケにプリザーブドフラワーのお花を使うメリットとデメリットについて説明します。まずメリットとしては、以下の点があります。

  • まるで生花のような自然な風合い
  • 淡い水色のバラなど、生花にない色のお花を使用できる
  • 前撮りと挙式など何回も同じブーケを使うことができ、挙式後も自宅に飾れる

まず一つめのメリットとしては、プリザーブドフラワーはもともと生花だったお花を加工したものになるので、見た目はほぼ生花と遜色なく、とても自然な風合いのウェディングブーケに仕上がる点があります。写真だと生花かプリザーブドフラワーかはほとんど区別がつかないほどです。
また、色は着色をしているので、生花にない綺麗な水色のバラなどを使うことができます。サムシングブルーとして水色はウェディングブーケに取り入れる花嫁様も多いので、水色のバラはプリザーブドブーケでも人気です。
最後に、美しく咲いた状態を長く楽しめるので、生花のように挙式の一日だけのものではなく、前撮りや挙式の2回使用することも可能で、挙式後も自宅に飾って美しいお花の状態を長く楽しむことができるというメリットがあります。

次にプリザーブドフラワーブーケのデメリットとしては、以下の点になります。

  • 花びらが薄く繊細なので、取り扱いに多少気を使わないといけない
  • 濃い色は色移りしやすいため、デザインに気を付ける必要がある
  • 水に濡れるのは絶対にNGなので、雨に濡れないように気を付ける
  • お花の種類が限られているので、使いたい種類のお花がない場合がある

デメリットの一つめは、プリザーブドフラワーは生花を加工したものなので、生花のお花と同様に花びらが薄く、繊細な作りになっていることがあります。落としたりするとお花が痛んでしまう場合もあるので、生花のブーケ同様に取り扱いは丁寧に行う必要があります。
また、プリザーブドフラワーは濃い色が色移りしやすいため、ブーケのデザインには若干気を付ける必要があります。白と赤などが隣り合っていると、赤色が白いお花に色移りして真っ白ではなく赤い筋がついてしまう場合があるので、間に小花や葉っぱを入れるなどの工夫が必要になる場合があります。
そして、プリザーブドフラワーは湿気はNGのため、屋外での写真撮影などの際に雨に濡れないように気を付ける必要があります。
プリザーブド加工に向いているお花と向いていないお花があり、どんなお花でも加工できるわけではありません。近年はプリザーブド加工の技術も上がり、お花の種類は昔に比べると増えてはいますが、やはり生花のようにたくさんのお花の種類から選ぶことは難しく、お花の種類には限りがあります。そのため、使いたいお花の種類がプリザーブドフラワーにない場合があります。

アーティフィシャルフラワーについて

ここからはアーティフィシャルフラワーについて詳しく説明していきます。アーティフィシャルフラワーはシルクフラワー、アートフラワーなどとも言われる場合がありますが、簡単に言うと「造花」になります。造花なので素材はポリエステルなどの化繊を使ったものが一般的です。

造花というと、いかにも作り物といった安っぽい雰囲気ものをイメージされる方も多いかと思いますが、近年は造花制作の技術もどんどん上がっており、本物のお花に近い精巧なものもたくさんあります。そういった従来の「造花」のイメージとの差別化の意味もあり、「アーティフィシャルフラワー」という言葉が使われるようになりました。当店でも、質の高いアーティフィシャルフラワーを使用するように努めております。

アーティフィシャルフラワーブーケのメリットとデメリット

アーティフィシャルフラワーブーケのメリットについては以下の点があります。

  • 壊れにくいので扱いが簡単
  • 様々な種類のお花が季節を問わずに豊富に揃う
  • 経年劣化がほぼない
  • 値段を抑えることができる

まず、アーティフィシャルフラワーのメリットとしては、丈夫で壊れにくいので取り扱いが楽だということがあります。生花やプリザーブドフラワーのように繊細ではないので、仮に落としたりぶつけたりしてもほどんど影響はありません。
次のメリットとしては、季節を問わずに様々な種類のお花を使うことができる点があります。真冬にひまわりのブーケを持ったり、秋に桜のブーケを持つことも可能です。プリザーブドフラワーとは違いお花の種類も豊富なので、好きなお花を好きな時期に使うことができ、ブーケのデザインの選択肢が広がります。
また、経年劣化がほぼないので、挙式後もずっとそのまま飾ることができます。思い出のウェディングブーケを取っておいて、お子様が結婚するときに譲るといったことも可能です。
最後に、アーティフィシャルフラワーは、生花やプリザーブドフラワーと比べても価格を抑えやすいというメリットがあります。予算を抑えたい場合にアーティフィシャルフラワーブーケは第一の選択肢になるかと思います。

アーティフィシャルフラワーブーケのデメリットについては以下の点があります。

  • 質に差があるので、ブーケには良質なものをセレクトする必要がある

造花の場合は質に差があるので、ウェディングブーケに使用する際にはできるだけ質の良いものを使うようにした方が仕上がりも美しくなります。ただし、質の良いものはやはり価格が高額になりますので(ものによってはプリザーブドフラワーよりも高額になる場合もあります)、予算に合わせて適切なアーティフィシャルフラワーを使うようにしましょう。

お花のタイプを選ぶ際のポイント

ウェディングブーケにはプリザーブドフラワーにするかアーティフィシャルフラワーにするか迷われたときには、以下の点について選ぶと良いかと思います。

プリザーブドフラワーブーケがおすすめの場合

  • ブーケの質にこだわりたい場合
  • 生花に近い見ためを希望する場合

プリザーブドフラワーのブーケはお花のクオリティ重視の花嫁さまにおすすめ。生花そっくりな見ためなので、豪華で華やかな見ためにこだわりたい場合はプリザーブドフラワーを選ぶと良いでしょう。挙式後そのまま飾ることもできますが、アフターブーケにするとより長持ちします。

アーティフィシャルフラワーブーケがおすすめの場合

  • 海外挙式やフォトウェディングなど写真メインに残す場合
  • 好きな種類のお花を季節問わず使いたい場合
  • 予算を抑えたい場合

造花のブーケは海外やリゾート挙式など遠方に持ち運ぶ際も壊れる心配がないので安心です。親族だけの挙式や写真をメインで残す場合は造花でも十分のクオリティ。また、季節を問わず好きなお花を使うことができるので、お花の種類にこだわりのある場合や、プリザーブドフラワーにはない種類のお花を使いたい場合は造花がおすすめです。

プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーのミックスもおすすめ

  • プリザーブドフラワーのブーケが希望だけれど、予算的に少し厳しい…
  • プリザーブドフラワーにない種類のお花も使いたいけれど、全部造花にするのは避けたい

そんなときはプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーをミックスしたブーケもおすすめです。ご予算に合わせてプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーをミックスして、クオリティを重視しつつ価格を抑えることも可能です。

ここまでプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーの違いと、それぞれのメリットデメリット、ブーケ選びの際のポイントについて説明いたしました。この記事がウェディングブーケ選びの参考になれば幸いです♡

当店では、プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーのウェディングブーケ制作を承っております。様々なデザインのブーケを掲載しているブーケカタログのご用意もございますので、ぜひご覧ください。また、オーダーメイドでの制作にも対応しておりますので、ドレスに合ったブーケをご希望の花嫁様もぜひご検討ください。

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