プリザーブドフラワーの保存期間と長持ちさせる6つのコツ♡

プリザーブドフラワーは生花と違って長い間美しい花姿を楽しめるのが魅力ですが、保存期間はどれくらいなのでしょうか。また、長持ちさせるコツはあるのでしょうか。そのことについて解説する前に、まずはプリザーブドフラワーの作成方法について簡単に説明します。

プリザーブドフラワーの作成方法

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは生花に特殊な加工を施し、長い間生花のような見た目を保てるお花です。ドライフラワーと違うのは水分を含んでおり、本物のお花と見分けがつかないほど瑞々しい点です。

加工の方法はメーカーによっても多少違いがあるようですが、水の代わりに専用の保存液を使用して作るのが一般的です。専用の保存液は市販もされているので、自分で加工にチャレンジすることも可能。ただ、綺麗にプリザーブド加工するのには技術が要りますので、専門の業者に頼んだり、すでにプリザーブドフラワー加工されて販売されているお花を使う方が安心です。当店でも信頼できるメーカーから厳選してお花を仕入れ、ブーケに使用しています。

また、色は生花そのものの色ではなく、着色を施しております。そのため生花にはない鮮やかな水色や黒などの色を楽しめるのも、プリザーブドフラワーの魅力の一つです。

プリザーブドフラワーの一般的な寿命

プリザーブドフラワーが日本に普及し始めた20年位前には、「半永久のお花」などと言われていましたが、もちろんそんなことはなく、だんだんと色褪せていき美しさが半減していきます。一部では10年ほど持つ、とも言われていたりしますが、これはプリザーブドフラワーが発祥したヨーロッパの地域でのこと。ヨーロッパは日本と違って湿気が少ない気候なので、10年程持つこともあるようです。

湿気が多く、1年を通して気候の変化が激しい日本ではそれよりもプリザーブドフラワーの寿命は短くなります。日本の一般的な家庭での環境では、1~2年が目安で、長くて5年ほどと言われています。

プリザーブドフラワーの保存期間は色によっても違う

プリザーブドフラワーは生花のように枯れることはありませんので、半永久的にお花の形を保つことができますが、着色を施しているため、年月と共に色褪せが起こります。この色褪せのスピードは、メーカーや色、保存環境によって異なります。

プリザーブドフラワーバラ

赤や黒などの濃い色はほとんど色落ちがしないため、日本の環境でも5年~10年近く持つ場合もあります。反対に淡いピンクなどの薄い色は色が抜けやすいため、半年~1年程で色がくすんできたり薄くなったりして、アンティークのような風合いに変化していくこともあります。また、白色もメーカーによっては漂白せず着色している場合は、ベージュのような色へくすんでいく場合があります。

プリザーブドフラワーを長持ちさせるには、保存環境が特に大切!

プリザーブドフラワーバラ

思い出のつまったブーケ、少しでも長持ちさせるにはどうしたらいいのでしょうか?プリザーブドフラワーをより長く楽しむには、保存する環境が特に大切です。知識のないまま飾っておいたばかりに、せっかくの思い出のブーケにカビが生えてしまったり、すぐに色褪せて美しさが半減してしまった…という悲しいことにならないよう、以下の点に気をつけて保存するのがおすすめです。

プリザーブドフラワーを長持ちさせるには

1. 直射日光の当たらない場所に飾る

オールドローズのピンクパープルラウンドブーケ

プリザーブドフラワーはお花本来の色ではなく、着色によって色付けしています。通常は、年月が経つと徐々に色褪せて薄くなっていきますが、赤などの濃い色は薄い色に比べて長持ちします。

半年~1、2年で徐々に色が退色していきますが、特に直射日光の当たる場所に置いておくと、紫外線の影響で退色のスピードが早くなってしまいます。そのため、窓際に置くのは避けましょう。また、蛍光灯の光でも同様ですので、電気のすぐ下に長期間置いておくのは避けたほうが良いでしょう。

2. 湿気に気をつける

バラとオールドローズのアンティークピンクラウンドブーケ

プリザーブドフラワーは湿気にとても弱いお花です。湿気を含むと花びらが半透明になり、そのまま放置しておくと元に戻らなくなってしまいます。もしも半透明になっていたら、すぐに湿気の少ない場所に移動させるか、箱の中にシリカゲル(乾燥剤)などと一緒に入れておくと数日で元に戻ります。

梅雨の時期や、冬でも結露の影響で窓際は湿気を帯びやすくなりますので、できるだけ湿気の少ない場所に置くようにしましょう。浴室などの水場は絶対にNGです。プリザーブドフラワーに適した温度は25℃以下、湿度は50%以下が目安 と言われています。

3. エアコンの風を避ける

ナチュラルラウンドブーケ

プリザーブドフラワーは湿気に弱いですが、逆に乾燥しすぎもお花がひび割れを起こしてしまいます。通常置いておく分には問題ありませんが、エアコンや扇風機の風が直接当たる場所に置いておくと乾燥によるひび割れが起こりやすくなります。そういった場所は避けるようにしましょう。

4. ホコリに気をつける

青いバラのブーケ

ホコリによってお花が痛むスピードが早くなります。透明なケースなどに入れておくか、ガラスキャビネット等の中に入れて保管すると、そのまま飾る場合よりも長持ちします。

もしホコリがついてしまったら、手で触るのではなく、うちわで扇いだりドライヤーの冷風を弱めにあてるなどしてホコリを取るようにしましょう。

5. 水やりはNG

ミッキー風ブーケ

プリザーブドフラワーは水やりは不要です。カビやお花が痛む原因になりますので、水は絶対にあげないでください。ご年配の方や男性など、プリザーブドフラワーのことを良く知らない方は、良かれと思って水やりをしてお花をダメにしてしまうことも…水やりは不要ということを、しっかりと伝えておくようにしましょう。

6. 色移りに気をつける

美女と野獣のベルのブーケ

濃い色は長持ちしますが、色移りしやすい色になります。壁や家具などにお花が触れていると、その部分に色移りして取れなくなってしまいます。お花同士でも、濃い色と薄い色が隣り合っていると、触れている部分から薄い色へ色移りしてしまいます。ブーケのデザインを決める段階で、できるだけ色移りが起こらないデザインにしておくと安心ですね。赤は特に色移りしやすいため、上記の点に気をつけるようにしましょう。

上記6点に気をつけて保存することで、より長く思い出のブーケを飾っておくことができるようになります。

当店では、ブーケをご購入頂いた花嫁さまには「プリザーブドフラワーの取り扱い説明書」をお渡ししておりますので、挙式後も安心して保存して頂くことができます。万が一ブーケが破損したり、年月が経ってお花が古くなった際の手直しなども承っております。ブーケを納品して終わりではなく、その後も何か困ったことやトラブルがあればできるだけご相談にのりますので、ぜひ安心してお任せください♡

プリザーブドフラワーブーケはアフターブーケにして長持ちさせよう

プリザーブドフラワーのブーケはそのまま飾っておくこともできますが、フォトフレームや花時計などにリメイクして飾る方法もおすすめです。ガラス板の中にお花をアレンジしますので、ホコリの心配がなく、よりお花が長持ちします。コンパクトなアレンジにして飾れ、実用的な写真立てや時計として使うことができるのもメリット。ブーケ1つからいくつかのアレンジを作ることができますので、思い出のブーケをリメイクして両家にプレゼントするのもおすすめです。生花のブーケと違ってお花自体の加工は不要になりますので、生花ブーケのアフターブーケよりも格安で制作できます。詳しくは下記のページをご覧ください✨

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