プリザーブドフラワーのバラのワイヤリング方法【ブーケ編】
以前プリザーブドフラワーのラウンドブーケの作り方について記事を書きましたが、今回はバラのワイヤリング方法について詳しく解説したいと思います♡
ブーケには強度が必要になるため、バラの場合は通常のアレンジの際とは少し違った方法でワイヤリングしていきます。
ワイヤリングの方法は、講師によっても多少違ったりしますので、「これが絶対正しい」という方法はありませんが、今までブーケをたくさん制作する中でたどり着いたおすすめの方法を紹介したいと思います。
1. ワイヤーを準備する
まずは、#22ワイヤーを2分の1にカットします。片方の先端をペンチで曲げ、フックを作ります。フックは小さい方がお花に挿しやすいので、できるだけ小さめに作るのがコツです。
2. バラの真ん中部分に刺していく
フックがない方の先端を下にして、バラの中心部分に上から刺していきます。花びらを傷つけないように、そっと入れていきます。奥まで入れていくと、茎の固い部分にあたります。固い部分は無理やり押し込もうとするとワイヤーが曲がってしまうので、くるくるとワイヤーを回しながら、少しずつ刺していきます。
茎の下から出てきたところです。写真のように茎に真っすぐ刺さっておらず、多少横から出てきても大丈夫です。
フックが隠れるまでワイヤーを下にひっぱり刺していきます。特にフックの部分は花びらを傷つけやすいので、慎重に刺していきます。
下まで刺したところです。引っかかってそれ以上下がらなくなるまでワイヤーをひっぱるのがコツです。
3. #24ワイヤーを刺していく
次は#24ワイヤーをカットせずそのまま刺していきます。バラの子房の中心部分に、横から刺します。
ワイヤーの真ん中あたりまで通します。
ワイヤーを2つに折ります。ワイヤーが3本出ている状態になっています。これでワイヤリングは完了です。
4. テープを巻いていく
このままですとワイヤーがむき出しで、ブーケにする際束ねにくいため、フローラルテープを巻いていきます。
テープは一般的に、ブーケのデザインに合わせてグリーンかホワイトを使用します。
テープは引っ張ると粘着力が増しますので、まずは10センチ位しっかりとひっぱっておきます。バラの茎の部分に、ぐるっと一周巻きます。
一周巻けたら、次は斜め下方向に向かって引っ張りながら巻いていきます。このときテープをしっかりと引っ張っていないとくっつかず、テープが取れてしまったりすることがあるので、しっかりテープをひっぱりながら巻いていくのがコツです。
どんどん下まで巻いていきます。この時、テープではなくバラの方をクルクルと回していくと巻きやすいです。薄く巻いていくと仕上がりが綺麗な上、テープも取れにくくなります。
下まで巻いたところ。下の方は最後カットしてしまいますので、下まできっちり綺麗に巻かず多少ワイヤーが見えていても大丈夫です。
茎とワイヤーの境目は段差があり巻きにくいので、ワイヤーが見えてしまうことがあります。そんな時は、短く切ったフローラルテープを上から貼ればワイヤー部分を綺麗に隠すことができます。
これでバラのワイヤリング&テーピングは終了です。ブーケに必要なお花の分だけこの作業を繰り返して下準備を進めます。とても地味な作業ですが、この作業が丁寧にできていると次の組み立てがやりやすくなりますよ。
お料理もそうですが、ブーケも下準備が肝心です。ワイヤリングの作業を丁寧に行うかどうかで、ブーケの仕上がりの美しさも左右されます。根気のいる作業ですが、丁寧に作業することを心掛けましょう✨