プリザーブドフラワーと造花、ブーケにはどちらがおすすめ?選ぶ際のポイントを解説
花嫁さまからのお問い合わせの際に、「プリザーブドフラワーか造花のどちらにするか迷っています。おすすめはどちらですか?」と聞かれることがよくあります。プリザーブドフラワーも造花もどちらも挙式後そのまま飾っておくことができますが、それぞれ全く違った特徴を持っています。そこで今回は、プリザーブドフラワーと造花の違いやメリットデメリット、さらにそれぞれどのような場面に適しているかについて解説していきたいと思います。それぞれの特徴や性質を踏まえた上で、ご自身にとって最適な方を選んでいただけましたら幸いです。
プリザーブドフラワーの特徴
- 生花を加工したものなので、見た目は生花そっくり
- しっとりとした手触り
- お花の種類が少ない
- 繊細なので取り扱いに注意
- 香りはない
プリザーブドフラワーは生花を特殊な溶液で加工したお花です。英語の「preserve」=保存する、という言葉からプリザーブドフラワーと名付けられました。生花のような状態を何年も保つことのできる魔法のようなお花です。ドライフラワーと違い水分を含んでいるので、手触りは生花とほぼ同じで柔らかくみずみずしいのが特徴です。花粉はないので香りはしません。
プリザーブドフラワーのメリットはなんといっても生花そっくりで美しい見た目。ただ、花びらは薄く繊細なので取り扱いには気を付ける必要があります。また、プリザーブド加工に適さないお花の種類もあるため、生花に比べるとお花の種類がかなり限られてきます。生花のように枯れることはありませんが、年月と共に少しずつ色が退色していきますので、永遠に持つわけではありません。保存状態にもよりますが、美しい状態は1~2年程度と考えておくと良いでしょう。
アーティフィシャルフラワー(造花)の特徴
- 壊れにくいので扱いが楽
- 経年劣化がほぼない
- 様々な種類のお花が季節を問わず豊富に揃う
- 質に差があるのでブーケには良質なものを
造花は布や化繊に着色を施して作るお花です。アーティフィシャルフラワー、アートフラワー、シルクフラワーなどとも呼ばれます。造花というと安っぽいイメージを心配される方もいますが、近年は生花にかなり近い見た目の精巧な造花も多く出回っています。近くで良く見ないと造花とは気づかないという声も良く聞きます。
造花のメリットは壊れにくいため、取り扱いが楽な点です。経年劣化もほどんどないので、長く飾って楽しむことができます。また、季節を問わずどんなお花でも揃っているため、春に夏のひまわりや秋に春のチューリップなどを使うことができます。ただ、造花はランクによってかなり質の差が出るため、ブーケに使用するには良質なものをセレクトするようにしましょう。質の良いものをチョイスすると必然的に値段も高くなりますが、予算に合わせつつも、安っぽい見た目にならないようバランスを取るようにしましょう。
プリザーブドフラワーのブーケがおすすめの場合
- ブーケの質にこだわりたい場合
- 生花に近い見た目を希望する場合
プリザーブドフラワーのブーケはお花のクオリティ重視の花嫁さまにおすすめ。生花そっくりな見た目なので、豪華で華やかな見た目にこだわりたい場合はプリザーブドフラワーを選ぶと良いでしょう。挙式後そのまま飾ることもできますが、アフターブーケにするとより長持ちします。
アーティフィシャルフラワー(造花)のブーケがおすすめの場合
- 海外挙式やフォトウェディングなど写真メインに残す場合
- 遠方へ持ち運ぶ場合
- 好きな種類のお花を季節問わず使いたい場合
造花のブーケは海外やリゾート挙式など遠方に持ち運ぶ際も壊れる心配がないので安心です。親族だけの挙式や写真をメインで残す場合は造花でも十分のクオリティ。また、季節を問わず好きなお花を使うことができるので、お花の種類にこだわりのある場合や、プリザーブドフラワーにはない種類のお花を使いたい場合は造花がおすすめです。
プリザーブドフラワーと造花のミックスもできます
- プリザーブドフラワーのブーケが希望だけれど、予算的に少し厳しい…
- プリザーブドフラワーにない種類のお花も使いたいけれど、全部造花にするのは避けたい
そんなときはプリザーブドフラワーと造花をミックスしたブーケもおすすめです。ご予算に合わせてプリザーブドフラワーと造花をミックスして、クオリティを重視しつつ価格を抑えることも可能です。
プリザーブドフラワーと造花、それぞれ特徴やメリットデメリットが異なるのがお分かりいただけましたでしょうか。違いを踏まえた上で、ご自身にとってより最適な方を選んでいただけたらと思います。オーダーの際迷われた場合は、シチュエーションやご希望を踏まえてアドバイスさせて頂きますので、お気軽にご相談ください♡